クライアント確認事項:視聴トラッキング精度・運用ルール
1. 背景
Web講義の動画は Vimeo Player で配信し、視聴の進み具合をシステムで記録します。要件書 F-WEB-004 は「視聴率・視聴時間・視聴回数・完了フラグ」を記録すると定めています。またFAQ(F-CMN-001)では「90%以上の視聴で完了」「前回位置から再開」を会員に約束しています。
一方、「どこまで厳密にトラッキングするか」で実装コスト・サーバー負荷・使い勝手・不正防止の強さが大きく変わります。20万アカウント/月5万受講件数という規模を踏まえると、精度を上げるほどDB負荷が増える、というトレードオフがあります。
「全部やる/最小限にする」の二択ではなく、レベルごとに何を実装するかを決めるための確認事項です。
2. 現状・課題・影響範囲
2.1 現状
- トラッキング精度のレベル(Lv1/Lv2/Lv3)が未確定。
- 同一講座を何度も見た場合の履歴世代保持(3世代)が要件書で「検討中」。
- FAQで「同時再生不可」を公言しているが、実装するか未確定。
2.2 ご相談したいこと
トラッキング精度は、会員体験・サーバー費用・不正リスクの3つのバランスで決まります。福祉業界の研修は不正動機が低い性質を踏まえたうえで、御社としてどのレベルを目指すかご判断ください。
2.3 この判断が関わる場所
- Web講義ページ(F-WEB-003)の視聴プレーヤー動作
- 視聴進捗トラッキング(F-WEB-004)のDB設計・API仕様
- 視聴分析(B-HST-007)の集計指標
- FAQ(F-CMN-001)で会員に約束している内容との整合
3. 確認ポイント
Q2
同一講座を何度も見た場合、視聴履歴を何世代まで保持しますか?
要件書で「3世代」との仮案がありますが未確定です。
A
直近3回まで(推奨)
- 現場ではこうなります:4回目の視聴で最古の視聴履歴が上書きされます。
- 良いところ:DB容量が抑えられます。学び直しの記録が残ります。
B
直近1回のみ
- 現場ではこうなります:最新の視聴記録だけが残ります。
C
無制限
- 現場ではこうなります:すべての視聴履歴が積み上がります。
- 気になるところ:長期運用でDB容量が膨れます。
D
その他(世代数指定)
Q3
同一アカウントによる同時再生(複数端末での同時ログイン視聴)は制限しますか?
FAQで「同時再生不可」と会員に公言しているため、実装するかどうかの判断が必要です。Vimeo単体では制御できないため、システム側で実装する必要があります。
A
制限しない(FAQ表記を修正)(推奨)
- 現場ではこうなります:同じアカウントで複数の端末から同時にログイン・視聴が可能です。FAQは「1端末での視聴を推奨」に修正します。
- 良いところ:実装コストが不要。事業所共有アカウントで職員がそれぞれの端末から見られます。
B
制限する(システム側でロック実装)
- 現場ではこうなります:2つ目の端末でログインすると、1つ目が自動ログアウトします。
- 良いところ:FAQの公言と整合します。
- 気になるところ:事業所共有アカウントで複数職員が同時に別講座を見る運用ができなくなります。実装コストが中〜大。
C
その他(具体的に)
4. 私たちからのおすすめ
- Q2=A(3世代)/Q3=A(制限しないFAQ修正)を推奨します。
- 根拠は次のとおりです。
- Q2: 現場の学び直しニーズを担保しつつ、DB容量を抑えられます。
- Q3: FAQ表記の修正は容易で、事業所共有運用の柔軟性を維持できます。同時再生ロックは福祉研修としては過剰な仕組みです。
5. クライアント回答・確定事項(2026-07-01 受領・口頭ミーティング)
✅ 確定事項(2026-07-01 受領)
| 設問 | 確定内容 |
|---|---|
| Q1(トラッキング精度のレベル) | C. Lv3(Lv2+不正対策強化)で確定。公的な証明書を発行する上でシステム側での担保が必要なため、シーク(飛ばし見)・倍速再生はエラーとして取り扱う。具体的には:①未視聴区間へのシークで飛ばした区間・倍速で再生した区間は視聴率に算入しない(証明書は正規視聴分のみで発行判定)②検知時は画面にエラー(警告)を表示 ③補助としてシークバー操作の無効化・再生速度選択UIの非表示も実施する |
| Q2(視聴履歴の世代保持数) | 未回答(確認継続) |
| Q3(同時再生の制限) | 未回答(確認継続) |