クライアント確認事項:共通設計(契約バッチ・お試し移行・招待リンク・退会後履歴)
1. 背景
各機能設計書を作る前提となる「サイト全体に共通の仕組み」のうち、業務判断が必要なまま残っている論点をまとめて確認させてください。要件書に十分に書かれていないため、現状は暫定運用を前提に各機能設計を進めている状態です。Phase1 リリース前にここを確定しないと、契約期限到来時に何が起きるか、お試しから本契約への切替時に過去データが引き継がれるかどうか等、運用の核となる挙動が決まりません。
2. 現状・課題・影響範囲
2.1 現状
- お試し契約が満了した会員を、そのまま本契約に切り替える際の運用ルール(ID継続・データ移行)が未確定です。
- 契約終了日が来た時にアカウントを自動停止するバッチ処理の実行時刻・運用方針が未確定です。
- 法人管理者が新しい個人を招待するときに送るリンクの有効期限・再送回数の上限が未確定です。
- 退会・解約された法人に紐づく過去の受講履歴・証明書を、後から閲覧できるかどうかが未確定です。
- 大量データのExcel出力が完了した際の会員への通知方式(メール送信か管理画面内表示か)が未確定です。
2.2 ご相談したいこと
これらは「私たちが勝手に決めると、契約満了時のサービス挙動・課金根拠データの保全に支障が出る」内容です。御社の業務ルール・契約書面と整合させる必要があります。
2.3 この判断が関わる場所
- 契約管理画面(
F-CORP-007・B-CTR-001-002) - 登録情報変更画面(
F-CORP-005-006)の個人アカウント招待 - 受講履歴画面(
F-CORP-004・B-HST-001)の表示範囲 - 受講証明書一覧(
F-CERT)の表示範囲 - 各種Excel出力(
B-MBR-002・F-SITE-005・B-HST-004)
3. 確認ポイント
Q1
お試し契約から本契約に切り替えるとき、IDや過去データはどうしますか?
A
ログインID・受講履歴・証明書をすべて継続(推奨)
- 現場ではこうなります:お試し中に作成したアカウントがそのまま本契約のアカウントになります。お試し中の受講履歴・証明書も引き継がれます。
- 良いところ:本契約への移行時に会員が混乱しません。お試し期間の実績が無駄になりません。
- 気になるところ:契約データ上は「お試し契約」と「本契約」が別レコードとなり、紐付け管理が必要です。
B
新規アカウントを発行し、過去履歴は引き継がない
- 現場ではこうなります:本契約開始と同時に新IDが発行され、お試し中の履歴はリセットされます。
- 気になるところ:会員はIDを覚え直し、過去履歴が消えます。
C
その他(具体的に)
Q2
契約終了日が来た時、アカウントは自動で停止されますか?
A
日次バッチで自動停止(深夜2時実行)(推奨)
- 現場ではこうなります:契約終了日の翌日午前2時に、該当法人のアカウントが一括で停止状態になります。ログイン拒否、画面は「契約終了のお知らせ」表示。
- 良いところ:事務局の手動操作が不要です。
B
終了日0:00で即時停止
- 現場ではこうなります:日付が変わった瞬間にログインできなくなります。
C
事務局の手動操作のみ(自動停止しない)
- 現場ではこうなります:契約終了日が来ても、事務局がボタンを押すまではログインできます。
- 気になるところ:見落としで使い続けられるリスクがあります。
Q3
個人アカウントの招待リンク(メールで送る登録URL)は何日間有効ですか?
A
7日間(推奨)
- 現場ではこうなります:招待を受け取った会員は1週間以内に登録手続きを完了します。期限切れの場合は管理者が再送します。
B
24時間
- 現場ではこうなります:当日中に登録を完了する必要があります。期限が厳しめです。
C
期限なし(管理者が無効化するまで有効)
- 気になるところ:未使用リンクが第三者に渡った場合のリスクが残ります。
D
その他(日数指定)
Q3-2
招待リンクの再送は何回まで可能ですか?
A
制限なし(同じ宛先に何度でも送れる)
B
1時間に1回まで(推奨:スパム抑制)
C
1日3回まで
事務局WP管理画面からの閲覧と、当該法人会員からの閲覧の2つに分けてご判断ください。
Q4-1
退会・解約した法人の過去履歴は、後から閲覧できますか?(事務局WP管理画面からの閲覧)
A
閲覧可能(マスキング表示)(推奨)
B
閲覧不可(履歴も削除)
C
閲覧可能(マスキングなし)
Q4-2
退会・解約した法人の過去履歴は、後から閲覧できますか?(当該法人会員からの閲覧・再ログイン)
A
解約後はログイン不可(履歴も見られない)(推奨)
B
解約後も既発行証明書のダウンロードのみ可能(修了証発行運用 Q9 と整合)
C
完全に閲覧可能(解約後も全機能利用可)
Q5
大量データのExcel出力完了時、会員にはどう通知しますか?
会員数20万件規模のExcel出力(B-MBR-002)等は時間がかかるため非同期処理になります。
A
管理画面の「ダウンロードトレイ」で表示(ログインしている画面に通知バッジ)(推奨)
- 現場ではこうなります:完了するとログイン中の画面に「ダウンロード準備ができました」と通知バッジが出ます。
- 良いところ:メール環境に依存しません。
B
メール通知(出力完了時にダウンロードリンクをメール送信)
- 現場ではこうなります:完了後、依頼者の登録メールにダウンロードURLが届きます。
- 良いところ:ログインしていなくても気づけます。
- 気になるところ:メール経由のURL流出リスクがあります。
C
両方
4. 私たち(開発側)からのおすすめ
- Q1=A(ID・履歴とも継続)/Q2=A(日次深夜バッチ自動停止)/Q3=A(7日)/Q3-2=B(1時間1回)/Q4-1=A(事務局はマスキング閲覧可)/Q4-2=B(既発行証明書のみDL可)/Q5=A(管理画面トレイ表示) を推奨します。
- 根拠は次のとおりです。
- Q1: お試し→本契約は会員側のメリット最大化のため、データ継続が業界標準です。
- Q2: 自動化により事務局の見落としリスクをなくしつつ、深夜実行で日中の運用負荷を抑えられます。
- Q3〜Q3-2: 業界標準値で運用負荷とセキュリティのバランスが取れます。
- Q4: 監査要件(過去履歴の証跡保全)と、会員の権利保護(既発行証明書のアクセス継続)を両立できます。
- Q5: メール経由のリンク流出リスクを避けつつ、ログイン環境では即座に通知できます。